電圧

 

電気とは、ある原子から別の原子への電子の動きです。 導電体を通過する電子の流れは、電流と呼ばれます。 この動きを起こすために必要な電気的圧力が電圧です。 電圧そのものは導電体を流れませんが、電流が流れる力になります(単位はアンペア)。また、電圧は電位とも呼ばれます。電圧が導電体に存在すれば、電流を生じさせる潜在性があるためです。

電圧定格は、サーキットブレーカの接点が開いたときに発生する内部アークを抑制するサーキットブレーカの機能です。 Carling Technologiesのサーキットブレーカの場合、電圧定格とは、定格電流で適切に動作するブレーカで許容される最大電圧を意味します。 Carlingでは、AC(交流)とDC(直流)の両電圧定格を提供します。

AC/DC

AC(交流)とは、定期的に電流の方向を反転させ、交互に正と負の値を持ち、一定期間の平均値がゼロである電流または電圧のことです。 この値の1秒間の変化(またはサイクル)の回数がその周波数になります。 周波数はヘルツ(Hz)を単位として計測されます。 1秒あたりのサイクルが多いほど、周波数は高くなります。北米の配電"網"では、非常に安定した60Hzの周波数が基準になっています。欧州の多くの国々では、50Hzの周波数が基準になっています。Carling TechnologiesのすべてのAC電圧定格は50/60Hzで表記されています。

DC(直流)とは、脈動特性を持つ場合があるが方向は逆にはならない電流または電圧のことです。

すべてのCarling Technologiesサーキットブレーカは、そのラベルに最大ACまたはDC電圧定格が刻印されています。 この定格は、回路の構成、電流コイルの定格、周波数、極(または相)の数、および該当する規制機関の要件の組み合わせに基づいて決定されます。多相/多極のサーキットブレーカの場合、この定格は最大ライン間電圧を示します。

電気仕様表の入手

Carling Technologiesでは、各サーキットブレーカ製品シリーズについて、すべての要素の関係の情報が記載されている電気仕様表を含んでいるオンラインPDFファイルを提供しています。以下は、電気仕様表の例です。 この表は、コンポーネントの補助保護装置として使用されるAシリーズハンドルサーキットブレーカの電気仕様表です。

この表を使用して、以下の内容を計算できます。

  • 直列トリップ回路を備え、25アンペアの電流定格で、単相50/0Hz AC電圧のサーキットブレーカの最大定格は、277VACになります。
  • 直列トリップ回路を備え、25アンペアの電流定格で、3相50/0Hz AC電圧のサーキットブレーカの最大定格は、250VACになります。
  • 直列トリップ回路を備え、25アンペアの電流定格で、DC電圧のサーキットブレーカの最大定格は、80VDCになります。

電気仕様表と他の仕様が記載されているPDFファイルは、このWebサイトの特定シリーズ製品のページにあります。

メモ: サーキットブレーカの電圧定格は、回路電圧以上である必要があります。サーキットブレーカの電圧定格は、回路電圧より高くても構いませんが、低くならないようにしてください。 たとえば、277 VACのサーキットブレーカは、125 VACの回路で使用できます。125 VACのサーキットブレーカは、277 VACの回路では使用できません。

定格

Carling Technologiesのサーキットブレーカの最大DC電圧定格の範囲は、65 VDC(Mシリーズ、Dシリーズ)から、80VDC(Aシリーズ、Bシリーズ、Cシリーズ)、125VDC(CシリーズUL489、Eシリーズ、Fシリーズ)です。最大AC電圧定格の範囲は、240VAC(CシリーズUL489)から、250VAC(Mシリーズ)、277VAC(Aシリーズ、Bシリーズ)、480VAC(Cシリーズ、Dシリーズ)、600VAC(Eシリーズ、Fシリーズ)です。