回路

 

Carling Technologiesサーキットブレーカ製品ラインには、以下の幅広い回路構成をご用意しています。

直列トリップ

直列トリップは、電源スイッチと過負荷防止装置の組み合わせとして通常使用される基本的な2端子装置です。接点と電流感知コイルは、ライン端子および負荷端子と直列に接続されます。

補助スイッチ付き直列トリップ

補助スイッチ付き直列トリップは、電気的に絶縁されているが、機械的に連結されている単極双投(SPDT)スナップアクションスイッチが主サーキットブレーカの接点の動作に追加されている点を除き、直列トリップと同じです。一般的に、このスイッチは、ブレーカのステータス(オンまたはオフ/トリップ)の信号を遠隔から送るために使用されます。

補助スイッチまたはアラームスイッチ付き直列中間トリップ

この回路は、単極双投(SPDT)補助スイッチがブレーカの電気トリップ時にのみ作動する点を除いて、補助スイッチ付き直列トリップに似ています。 電気トリップ時、ノーマリオープン(N.O.)接点は閉じ、ノーマリクローズ(N.C.)接点は開きます。これを利用して、ブレーカのトリップステータスの信号を遠隔から送ります。 また、電気トリップが発生したとき、ハンドルは、他のブレーカの通常の"完全オフ"位置とは対称的に、"中間"位置に移動します。 これによって、トリップステータスのブレーカは、単にオフステータスのブレーカと比較して、パネルの表示が視覚的に異なることになります。 補助スイッチまたはアラームスイッチが付属しない直列ミッドトリップも使用できます。

リモートシャットダウン付き直列トリップ

この構成は、"ダンプ"回路または"非常"回路用に設計されています。このトリップは、直列トリップにリモートシャットダウン用の異極性を通常備える自己遮断電圧コイル極が追加されたものです。 以下の例では、極2への瞬時電圧パルスによって極1と極2の両方が遮断されます。極2の電圧コイルは自己遮断するため、電圧コイル極を活性化させるための補助スイッチなどの追加コンポーネントは不要です。通常、この特別な極の構成は、World Approval Agenciesによって要求されます。

リモートシャットダウン付き二重コイル

この回路は、追加の極が不要な点を除いて、リモートシャットダウン付き直列トリップに似ています。二重コイルブレーカには、通常1つのコイル用の場所に2つのコイルが配置されます。電流コイルは過負荷保護に使用され、瞬間トリップ電圧コイルはリモートシャットダウンに使用できます。 この種類の電圧コイルを活性化するには、最小約30ワット必要になります。

2つの二重コイルオプションを指定できます。 最も一般的なコイルは4端子装置であるリレートリップ二重コイルで、電圧コイル回路は電流コイル回路と電気的に絶縁されています。 これによって、線間電圧とは別の独立した電源からの電圧コイルのトリガーが可能になります。このように、電圧コイルへの直流パルスを利用して、一次高エネルギー交流回路をシャットダウンできます。 ただし、電圧コイルは断続使用向けに評価されているため、トリップ後コイルから電源を切断するための手段を考慮する必要があります。

もう1つの回路オプションは分路トリップ二重コイルで、電圧コイルの一方が一次回路に内部で接続されている3端子装置です。電圧コイルのもう一方は、ブレーカの底部にある外部の3番目の端子に接続されています。この回路オプションでは、二重コイルの活性化に線間電圧を使用するため、配線の費用を節約できるだけでなく、自己保護電圧コイルとしても使用できます。

一次電圧コイル回路と二次電圧コイル回路の誤配線に注意してください。 誤配線は、電圧コイルまたはその電源の損傷の原因になる可能性があります。 あらゆる二重コイルの用途については、Carling Technologies販売代理店までお問い合わせください。

リレートリップ

リレートリップは4端子装置として構成され、接点とコイル回路が電気的に絶縁されていますが、機械的には連結されています。コイル回路が過負荷状態になると、接点回路が開きます。 このような回路は異極性を持っているため、一般的に"ダンプ"回路、"非常"回路、およびリモートシャットダウンの用途に使用されます (メモ:World Approval Agenciesでは、この機能について、さらに電気的に絶縁された電圧コイル極を要求しています。"リモートシャットダウン付き直列トリップ"回路を参照してください)。

分路トリップ

分路トリップ構成は、直列トリップに似た3端子装置ですが、接点とコイルの間に3番目の端子が追加されています。通常、この回路は、同じ電源の2つの別個の負荷(AおよびB)を制御するのに使用されますが、負荷(B)の過負荷電流のみを感知します。 負荷(A)回路の過負荷保護は行われないため、必要に応じて、他の手段を講じる必要があります。また、回路AおよびBの電流の合計が装置の接点容量を超えないようにしてください。

この装置は、電圧コイル(線間電圧が評価済み)を使用すると、別の用途に利用することもできるようになります。 ここでは、負荷(B)端子をノーマリオープン(N.O.)プッシュボタンスイッチまたは類似する制御装置に直列で接続します。 この構成によって、コイルを通過する線間電圧パルスを負荷(A)回路を遠隔から開く手段として使用します。 電圧コイルは自己遮断するため、負荷(B)回路では、補助スイッチなどの追加のコンポーネントは不要です。

スイッチのみ

スイッチのみの回路は、直列トリップと同じ構造ですが、感知コイルがありません。過負荷保護が不要な場合、低費用で、ヘビーデューティなスイッチとして機能します。 スイッチのみの構成は、補助スイッチを追加しても、追加せずにそのまま使用することもできます。